このサイトでは不登校や親子関係、社会と子どもたちなどをテーマにしていますが
ふと子どもたちがもっともっと幼い頃、保育園やだーーー!幼稚園やだーーー!と泣いていた時期を思い出しました、ここにきてある方でそんな悩みを抱えた方もいらっしゃるのかなと思い、私の経験を書いてみようと思いました。
我が子との経験とは別に、幼稚園で仕事をしてきた中で多くの親子を見てきた経験も含めて書いてみようと思います。
乳幼児期の子どもはエネルギー的にも母子分離ができていないのでお父さんやお母さんから離れることが不安でも当たり前、順調に馴染み楽しんで登園していてもある日突然、行きたくない!が発動することがあります。
楽しくただ遊んでいるようで、親から離れ自分で考え行動することをとても頑張っているので時には疲れて甘えたくなったりするからです。
そんな時は可能ならお休みさせ一緒に遊んであげたり、抱っこなどのスキンシップを増やしたり、お話をたくさん聞いてあげたりと親子ともに心地よい時間が作れると翌日からまた元気に登園します。
様々な要因が見受けられるのですが、中には親子の信頼関係が構築できていなくて不安で不安で離れられないというお子さんもいらっしゃいます。
これは中高生くらいでもあるのですが「安心して帰る場所がある。」ことが、外で安心して頑張れるエネルギーになるので、自分は愛されているという確信がない時の分離はうまくいきません。
弟妹が生まれたばかりとかでもありがちです。
愛されてきたし、可愛い弟妹ではある、でもお父さんもお母さんも弟妹にばかり構って今までと全く同じに自分と関わってくれない…、僕、私、本当に愛されてるのかな…。
弟妹は小さくてお世話に時間がかかると頭でわかっていても、まだまだ自分も小さいので心がついていきません。
そして今朝思い出したのが、意外な理由で保育園を拒否られた経験。
長男3歳、私は幼稚園の数多を経験したこともあって我が子が通う園に理想を追い求め探していました。笑
そんな時に見つけた「森の保育園」?!
我が家は森があるようなところではなかったので正確には森の保育園ではないのですが、
子どもたちの遊びを途中で中断したりせずとことん遊ばせてくれて、泥んこ遊びや工作、トランポリン、水遊び、料理、時には海へととことん身体と心を使って遊ぶことをしてくれる保育園でした。
体験の時は親子ともにそれはそれは楽しく遊びました。
ところが先生方と関わる中で「子どもにはこうあるべき、こういう親は絶対ダメ。」という親に求められるものが強いことに気づきます。
楽しんで通う日も多くありましたが、お母さんと一緒に行きたいという日もあり、生後1ヶ月の次男を抱え半年付き添いました。
半年の間に気づいたことは先生方の強い理想のもとに作られた園なので「こうあるべき」が子にも親にも強い圧となり負担だったということです。
子どもの意思を尊重するという基本姿勢は良かったのですが、子どもの意思の発信の仕方にこうあるべきがあり望まれる方法でないと仲間に入れてもらえない、親にもこうあるべきが強く父親が参加されるお宅を子どもたちの前でひたすら褒めよその家庭に強要する、お母さんが叩いてしまったと後悔の中泣きながら伝えているのに激しく非難されるなど、理想外の需要ができず圧に屈して辞めていく人が多かったと思います。
これは極端な例かもしれません。
けれど保育方針がこんなに素敵な園なのになぜ行きたくないの?と思っても、内側に入ると見えない圧力があり、行きづらいということもあると思います。
子どもたちはどの子も敏感なので自分のあり方を受容されているかどうか理解しています。ところが大人でも説明しづらい状況を子どもが言語化するのは不可能なのでこちらから見るととても素敵な園なのに行きたくないといってごねるというわけのわからない状況になることもあると思います。
我が子もずっと一人で行けなくて半年後に辞めました。
当然私は悶々としましたが辞めて普通の園に移ったら行きたくないなんて言わなくなり、あの園は合わなかったんだと後から気づいたのでした。
ごちゃついた文章になってしまいましたが、子どもが幼稚園や保育園、学校に行きたくない理由は決して言語化できるものばかりではないということだけ伝わるといいなと思います。
解決したいから理由が知りたい。
それは当然で私もなんでなんでと答えを追い求めていました。
けれど大人でも何が嫌かわからない時があります。
子どもなら尚更理由がわからないということはあって当然と今更思う私でした。笑
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Julie RoseによるPixabayからの画像