前回のように苛立ちと不安が大爆発して泥沼になったことが数度あります。
でも平和な日、心地よく過ごせた日もありました。
彼は三人兄弟の長男。
5歳になったばかりの頃に妹が生まれ、感受性の高い弟は2歳。
両手で子どもの手を繋げなくなったことは物理的にも精神的にも大変でいつも長男が我慢することになりました。
お母さんと手を繋ぎたい、お母さんの隣に寝たい。そんな些細なことさえ弟妹がいると難しい。
その上夫が鬱になり経済的にも追い詰められ、それから数年家庭内はとても混乱していました。
当時5歳の彼はそれを察して私をとても手助けしてくれたのです。
そのことがずっと気になっていた私は、あの頃我慢させてしまったから今こうやって一緒に過ごせるのは彼との貴重な時間を回復するための時間かもしれないと考えました。
そのことを素直に話、私がなぜ怒り出すのかも丁寧に説明してお母さんも初めての体験だからごめんねと謝りました。
そうして昼間弟妹が登校している間に「二人でデート」を実行。
彼が行きたがってる博物館、史跡、大きなショッピングモール、ランチ、高等裁判所の傍聴などなど様々なところに出向き大切な時間を過ごすことができました。
彼が行きたがっていたあるイベントに当選したことで18切符を使い3泊4日で遠方へ一人旅をしたこともあります。連絡をまめにとることと宿泊はユースホステル使ってねとお願いしました。
その時のSMSのやり取りは記念に保存しています。
初めての一人旅、家を出る時は不安そうだったに帰ってくる頃にはとても逞しくなっていました。
楽しい時も苦しい時もある、そんな中学2.3年生、私も苦しんだけど人一倍悩んだのは私ではなく当事者である彼だったと思います。
誰のものでもない彼自身の人生ですから。

